どうでもいいけど「後期クイーン問題」って「後期のクイーンは犯人を自殺に追い込みすぎ問題」だと思ってたら全然違った

今回はまあ愚痴なので別に読んでも特に面白くないです。
「お前の文章はいつも面白くない」とかそういうのは抜きにして。



いつだったか書きましたけど、「メフィスト賞受賞作全部読んで一気に全作レビュー書こう計画」(一応オチにもふさわしいし第35回受賞作の細肉茶飯で終了予定。第36回受賞作もなぜか買ってるけど。)を進行させてるんですけど、これがマーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーージ辛いんですよ。
正直、いつ頭がおかしくなって、ドラクエ2でアトラスとかが持ってる「つうこんのいちげき」がバシバシ出そうなぶっとい棍棒で道行く人を無差別に殴り倒し始めてもおかしくないくらい辛い。



「作品として面白くない」なら、まあ、デビュー作って大体面白くないですし、そもそもメフィスト賞作家に普通の意味での面白さなど求めていないので別にいいんですよ(暴言)。


ただねえ、メフィスト賞の面白く無さって、面白い面白くない以前に、読んでマジ切れする系の話が多すぎるんですわな。
「悪い意味の流水的面白く無さ」……つまり「お前のようなシャバ僧に上から目線で説教されたくないわ!!!!!!!!!!!!!!!」という感じが異常に強い。
(「話がクソ長いくせにネタがしょうもなさすぎる。あまつさえ本人だけは凄いと思ってる感がバリバリ漂ってる」は個人的には「(ギャグとして)良い意味での流水的面白く無さ。」と思っています(笑))



想像してみて下さい。
まともにキャラの心理描写すらできない奴が書く、探偵が犯人に「あんたの社会的地位だとムショ送りにされるの嫌やろ。ところでこんな所にピストルがあるんだけど、俺が警察に通報するまでに、それであんたが何かするつもりでも俺は止めないよ?」と言い出す話を……。
比喩ではなく人の命がかかってるのもあって、マジ読んでて辛い。




まだ「キャラ造形がやたらラノベ臭いペラさ」とか「主人公達が異常にホモ臭い」とか「使いたいトリックから逆算して話を作ったのが丸分かり」などの面白く無さならば、(少なくとも私は)黒い意味で楽しめるんですけど、「主人公や探偵がペラい上から目線説教をしてくる上に、探偵が検事と裁判官と死刑執行人を兼ねてる話」だけは黒い意味ですら楽しむのは(少なくとも私には)無理です。


とはいえ、こういう系の話は、作者に力量さえあれば逆に凄く面白いと言うか深いと言うかな話が出来るのは、分からなくはないんですけどね。
実際、(私だけが使ってる表現ですが(笑))「犯人自殺追い込み系推理小説」の元祖である所のエラリー・クイーンの今まで読んでいなかった本や、日本のクイーンと言われる法月綸太郎の今まで(以下略)とかもメフィスト賞の合間に読んでたんですけど、こちらは普通に「いや、深いなあ……」と感心してましたからね。


ただ、どのジャンルでも、ペラい作者ほど、上から目線で読者に説教する話を書きたがるのも、また事実な訳で……。



とりあえず、これまでに命を削って読んだ25冊が無駄になるのもシャクなので、残り10冊死ぬ気で頑張って読もうとは思ってるんですが、これって明らかにギャンブルで破滅する人の思考そのものだよなあ、とか思ってます。
本気でメフィスト賞で(精神的に)破滅しかねない事も含めて(笑)。