流水御大の何が恐ろしいって、仕掛けの全てが小説の面白さに何一つ繋がってないどころか、むしろマイナスという事ですよ!

最近推理小説の話ばかりしてますが、まあなんつーか、エロゲやってる暇ないくらい家にいないんですよ……あと、群青やりたいんだけどどうも手が出ない(早狩ちんの作るゲームは凄い好きなんですけど、再プレイする気になれないタイプのが多いんで)っていうのもあって、わざとヒドげな推理小説ばっか読んで弾みを付けようとしてるってのもあるんですが……。




いやまあ、そんなどうでもいい前振りはともかく、例のごとく105円×2(上下巻なので)で清涼院流水御大の『彩紋家殺人事件』を買ってきたんで、ここ数日読んでたんですが……これがまあなんというかとてつもなくヒドかった。


感想を書くとしたら……セイリョウインリュウスイトコウダンシャ・シネ!の一言に尽きますな。
麻耶雄嵩と流水御大を一緒くたにしたのは、正直どちらにも悪かった(主に、「まともな推理小説」かどうかはともかく、小説としては一応まともな物を書いてると思われる麻耶雄嵩に(暴言))。



私も、『コズミック』『ジョーカー』『カーニバル』×3のみならず『19ボックス』や『エル』や『ユウ』まで読んでいる(流石に『みすてりあるキャラねっと』は雑誌掲載の時に第1話読んでリタイアしましたけど)割とディープな部類に入ると思われる読者なので、それなりに、流水御大が悪い意味でキ○ガイ(暴言)な事は承知してるつもり……少なくとも、流石にいい加減年だし、どんなヒドい内容でも本を投げつけたりする事態にはならないだろう、と思ってたんですが、すいません見事に投げつけました



上巻読み終えた時点で、内容が、ずっと奇術サーカスやってるだけの完全な捨て石的エピソードだったのはまー流水御大ならそれくらいやってもおかしくないだろうと思ってたんですけど、まさか下巻も9割方奇術サーカスの種明かししている捨て石で、実質上の本編はほぼ最終章だけとは思わなかったです。



こんなオナニー本を平気で書ける流水先生も流水先生だが、こんな(中略)を平気で出せる講談社講談社だわ。




あーちなみに技術的な点にもいろいろ突っ込みたい所……具体的には「お前何年小説書いてるんだよもっと読みやすい文章書け!」とか、「無駄な場面がクソ多い上に描写がクソなげーよ!」とか、「明らかにペラい人生観の奴が人生について分かった気になって説教してんじゃねーよ!」とか、「世界の法則がお前の都合のいい様に乱れすぎなんだよ!」とか……はあるんですけど、正直どうでもいいです。


たーだ、話の内容の中に明らかに「俺の作品が世間に受け入れられないのは読者がクズだから」的な描写を盛り込むのだけは、みっともないから止めた方が良いとは思いました。
なんだかんだ言いつつも割と流水御大のキ○ガイワールドを楽しんでいる私でも、世間で評価されない理由の9割は御大にあると思いますし。
(ちなみにこの『彩紋(以下略)』だけじゃなくて『カーニバル・デイ』の最後の方で、もっと死ぬほどあからさまに書いてるんで、私の妄想とか勘違いじゃない……と思います……多分。)


まあ、ただのキ○ガイじゃなくて、100年に1人レベルのキ○ガイである事は、流水御大を小馬鹿にしている一般人の皆さんも認めるべきだとは思いますけどね(あらゆる意味で暴言)。