本文とは全然関係無いけど、猫耳の黒い意味でのクオリティの高さは異常だと思います

 東京遠征の時にD☆V大好きEFAさんが死ぬほど読め読めと言ってた『GA』を読みに、まんがタイムきららキャラットが立ち読みできる本屋に行ったら、売り切れてた……と思ったらまんがタイムきらら本体の表紙&巻頭カラーが同じ作者の『棺担ぎのクロ』だったので、それを読んで……そして驚愕しました。


 何に驚愕したかって、4コマ漫画である必然性がないのを通り越して、4コマ漫画である事が足枷にしかなってない事
 つーか最初の方を読んでた時は、4コマ漫画な事にすら全く気づかず、12コマくらい読んでから「ああ、よく見たらこれ、4コマ漫画だったのね」と気づいて、改めて読み直したくらいですからね。
 しかもそこから4コマを意識して読み始めたら、4コマ漫画だからカットが全部同じでテンポに変化がない事はもちろん、4コマごとにオチがある事が滅茶苦茶テンポを悪くしてるし。


 いくらD☆V4コマが「ドキドキ」と「ビジュアル」を重視していて4コマを死ぬほど軽視してる(という話をどこかで聞いたような気がする(笑))からといって、これはねーだろ、と心底思いました。



 そして、それ以上に驚愕したのが、そんなハンデを持ってなお、現在マジで単行本買おうか悩んでるくらい内容が普通に面白い事
 今回だけかいつもなのか知らない強烈な次号への引きはありましたけど、そんな事に関係無く、なんかマジで好きになれそうな作品ですよこれは。


 一応俺は「作品の真の価値はテクなんぞではなく、作り手の根底から滲み出てくる、なんつーか、魂みたいなモン?」と思っているので、途中までは、4コマな事が足を引っ張ってても、まあ許すべきだろう、と思ってたんですけど……犬(狼?)のおっちゃんとの会話あたりで「これが普通にコマ割りとか工夫して書かれたらどれだけの大傑作になるんだ?」と驚愕したくらい、ストーリー漫画としては普通に良い話なので、もう本当に惜しいとしか。


 別に4コマ雑誌だからって4コマ漫画オンリーにこだわらなくてもいいと思うんですけどねえ。
 今回のように、明らかに4コマ漫画である事が内容に悪影響を及ぼしているような場合は特に。