「竜殺しの剣が吸い寄せられるように……竜子、まさかお前の正体は竜なのか?」は最高のアメリカンジョーク

 自他共に認めるゴラキスト(四大少年誌は少年ジャンプ・少年マガジン・少年サンデー・漫画ゴラクだと主張する人達。1ヶ月以上ゴラクを摂取しないと死ぬ。東北地方はロシア犬と奥羽犬が戦争を繰り広げる魔界だと信じている)である私ですが、最近はバンチなども少々嗜んでおります。


 とはいえ、私が好んで摂取しているのは、一般的なバンチ読者が好む「バリ濡れとお!」でおなじみ『サムライ刑事』などではなく『ゴッドサイダーセカンド』。
 そのキャラクターの中の一人、「副王様……いえお母様!」ことベルゼバブ様でございます。


 ベルゼバブ様は第一部でも既に副王仲間のルキフグス様から

「ふふっ、相変わらずお美しい。思わず恋をしてしまいそうですよ。」

とまで言われる萌えキャラでしたが、第二部ではさらにパワーアップ。
 第二部では、第一部主人公の霊輝と妻の智子の息子である霊麒を魔王の後継者として育てるべく、偽ママとして登場……はいいのですが、タイトスカートのママさんルックで授業参観にやってくるわ、校長やら教師やらをやってる子分のデビルサイダー達にも「副……いえお母様」と呼ばせるわ、息子の危機にタイトスカートのまま2階の窓をブチ破って駆けつけるわ、副王様自らエプロンつけて料理をするわと徹底的なママさんぶりを見せつけております。

 そしてトドメなのはその素晴らしい親バカっぷり。

「立派な魔王様の後継者になるように霊麒を育ててはいますが、もしもゴッドサイダーになってしまうような事があれば、一度は愛しく思った霊麒でも迷わず殺します!」

と、毎回毎回毎回毎回言ってる割には、ゴッドサイダーに目覚めた霊麒がレイプされかけてる女の人を助けた時の無茶苦茶な言い訳「なんかレイプしてる奴を見たら俺もムラムラっときちまって、自分がレイプするためにあの女の人を助けたんだよ」をあっさり信じてしまうままラブっぷりに、私、思わず萌え転がってしまいました。

 そんなベルゼバブ様ですが、先週はゴッドサイダーに目覚めた霊麒を見て「まあ、魔王様の後継者はDNA採取してそこからクローン人間作る事にしたらいいか」とあっさり殺害命令を出して、全国1億人のベルママ萌えの人を失望させたわけですが、それはお母様にツンデレキャラを入れるための伏線だったのか!と思わせるほど、今週のベルママは凄かった。
 実は生首だけになって生きていた本物の母親である智子に、霊麒が母の愛情を感じているのを見て激怒。

「こんな事をしても霊麒が帰ってこない事は分かっていても、嫉妬のあまり生首をブチ殺さずにはいられません!」

という神発言を。
 どこのもえママなんでしょうかこの人は。

 最近はノコギリで頸動脈をぶった切ったりナタ持ってうろつき回っているヒロインがいたりするらしい萌え業界のことですから、こんなに萌えるベルゼバブ様がいらっしゃるゴッドサイダーセカンドはもちろんマルチメディア展開される日も近いと思いますが、エロゲ化された暁には、ベルゼバブお母様の声は是非、「あの女の匂い(スメル)がするよッ!!!!!」でおなじみ嫉妬キャラとオバサ……年上キャラをやらせたらエロゲ界で右に出る者はいないと言われている歌織さんあたりでお願いしたいと思います。