1回しか書いた覚えがないのに、何で「細肉茶飯」Google検索1位2位をうちが独占してるんでしょうか?

記念画像も(笑)。





まあ、そういう訳で、例の『細肉茶飯(ハヤシライス)』本……もとい『天帝のはしたなき果実』を全部読んだのですが……正直出オチ本でしたね(オイ)。


いや、一般的に考えると、展開も十分凄いんですよ。
たかが(といってはアレですが)、2人連続(+20年前に1人)首切り殺人事件の影に、江戸時代から日本を裏から操ってきた超能力者の一族とその一族が作った巨大組織の存在が!とかいう話をされて、しかもそんな無茶苦茶な話に「ちゃんと読んでいれば論理的に推理できるはずです」という読者への挑戦が2回も挿入されて、そして当然のごとく「こんなん分かるか!」的な超絶推理が炸裂するという、(黒い意味で)メフィスト賞にふさわしい展開を見せる本なのは間違いないんですが……。


ただ、『細肉茶飯(ハヤシライス)』に代表される、作者の知識ひけらかし以外何のプラスにもならない難解な用語や、英語・フランス語・ドイツ語・ロシア語等の連打。
そして知識ひけらかしと同じくらい連打されている「ゴルァ」「俺が貸した『ライオン仮面』と『オシシ仮面』(くらやみ団のガイドラインで火あぶりにされてるアレ)の単行本返せ!」「岸部露伴フニャコフニャ夫は僕が最高だと思う現代アーティストだ」等の2ch用語やオタネタ。
これらに著者の低い日本語力(暴言)を加えたモノが奏でる地獄色のハーモニーと、その結果生み出される、10ページくらい読んだらしばらく休憩しないと疲労でとても読んでいられなくなる文章の破壊力
さらに、その超絶文章で無駄に長く書かれる「普通の学生生活」のどうでもよさ、単調さ、終わりの無さとそれによってさらに倍増する破壊力に比べれば、ひぐらし』と『月姫』を足して4で割った程度のラストの超展開なんて大した事無い、むしろ話が動くだけ、そして終わりに近づいていると実感できるだけマシ、と思えてしまうんですよね……。


総合的には、「この間、『第2の流水御大とか出る訳ねーだろ。あんな歴史的キ○ガイがそう何人もいてたまるか!』とレスしてたのは大間違いだったわ……。」と思った程度にはヒドい本だった(暴言)のは確かなんですが、読み終わった後の「もう戦わなくていいんだ……」的達成感と脱力感が凄すぎて、壁に叩きつける程怒る気もしませんでしたよ(笑)。




ところで、このミステリーがすごくない!スレにこんな事が書いてあったんですけど、(多分)続編の『天帝のつかわせる御矢』と『天帝の愛でたまう孤島』も読むべきなんでしょうかね?

257 名前:名無しのオプ[] 投稿日:2007/06/10(日) 21:30:32 ID: frz9/VY7
「天帝のつかわせる御矢」を本屋で見かけたので、ぱら見してみた。
出だしからハマーンカーンの台詞が引用されてるのもかなりアレだったけど、それ以上に凄かったのが巻末の参考文献一覧。

>『天帝のはしたなき果実』と同じ。

……その後、自分がそっと棚に戻したのは言うまでもない。

まあ、今は削る寿命も残ってないんで、万が一読むにしても、しばらく後の事になるとは思いますが。



ちなみにこのスレを「まほろ」でページ内検索(著者&主人公の名前が「古野まほろ」なんですよ)したら、この本を読んでいる人はもちろん、読んでいない人も凄く楽しいと思うので是非やって下さい(笑)。