結論から言うと「嗜好が世間とズレてると大変だよ」という愚痴

いや結構マジで↑これ以外の内容は何も無いんで読み飛ばして下さい。




例のブクオフ105円(以下略)番外編として、最近図書館で推理小説を借りてくる事もたまにあるのですが、先日、今年の「このミステリーが凄い!」でかなり上位に入った作品を読んだら、ま〜何と言いますか、見事に「確かに、話題になるだけのアイデアとそれを生かす技術はあるんだけど、正直、それだけで、後は何にも無い、個人的には超無しな本だよなあこれ」というものでして。
ブク(以下略)で「○年のこのミス上位に入ってるけど個人的には無しだった」という体験はこれまでに何度もしているというか、当たりだった事の方が少ないので、ダメージとかは特に無いのですが、今回この件で改めて「嗜好が世間とズレてると大変だよなー」と思ったので、今日はまあそこら辺の話というか愚痴です。


ちなみにサイト上では、作品の好みの傾向についてはエロゲーくらいしか書いてないので、エロゲーをやらない人には私の嗜好がどのくらい世間とズレてるか分からないと思われますが、まあ「DVDが1000本売れてない『セイントオクトーバー』を神アニメ扱いするくらいズレてる」と言うと大体分かると思います(笑)。


もっと分かりやすく言うと「『○年度(ジャンル)ランキング上位作品』というだけで既に自分とは合わなさそうだと最初から覚悟するくらいズレてる」と認識していただければいいかと。



  • 世間と嗜好がズレてると生じるデメリットその1:新しい作品・作者を開拓する際に各種ランキング・評判その他がすさまじく使いにくい。

いやこれマジで辛いんですよ。
当たり前ですけど、嗜好は丁半バクチじゃないので、「ランキング上位作品は合わない……という事はランキング下位作品を買えばいいんだ!」とはいかない訳でして、「大体このジャンルの私的嗜好は平均的嗜好と○度くらいズレているので、それを考慮して、世間の評判が好評から○度ズレた物を選択して……」みたいな面倒な事を考えないといけないのでマジ大変です。
しかも、これも当たり前ですけど、自分の事すら把握するのは難しいというのに、他人の言ってる事が自分とどれくらいズレているかを把握するなんて事はもう不可能に近いので、結果的に割と数撃ちゃ当たるの世界に入らないといけない訳です。


これが、金銭的な問題もあるんですけど、気力的な問題として本当に辛い。
まあ「『メフィスト賞の中から当たりを探そう』とか明らかな気力の無駄遣いをしてる奴が何言ってるんだ!」という感じではあるんですが。



  • 世間と嗜好がズレてると生じるデメリットその2:苦労して当たりの作品・作者を見つけた!と思っても、すぐ駄目になる。

まー具体的にはアレですよ。
「続編など当然無い」とか「連載打ち切り」とか「単行本出ない」とか「ブランド潰れた」とか「売れないから断筆」とかそういう感じ。
マジ泣けます。

最近で一番酷かった例ではこれとかでしょうか。

163 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい[sage] 投稿日:2007/12/21(金) 22:46:25 ID:93gu07HQ0
4コマは売れる可能性がある作品しか単行本にならないもんな
くらオリ掲載のもしもしぐまなんて8年連載してるのにまだ一冊も出てないんだぜ

梶原あやはマジ天才なのに……(お前の脳内だけでな!)。



そういや、『True Color,』も、もう出ないものと思って諦めてますよ。ええ。


  • 世間と嗜好がズレてると生じるデメリットその3:本音が言えない

「マイナー作品だと語る場所が無い」ってのもありますが、「世間では駄目作品扱いされてる作品を褒める」「世間では神作品扱いされてる作品を貶す」というのを許さない感じが、自分の中にも世間にもあるような気がします。
前者はまだ「ちょっと頭がおかしい人がいるよ」的な扱いを受けそうだという自分の中のブレーキを外せば何とかなるような気もしますが、後者は最近、もうヤバいくらい出来ない感じがありますね。


具体例はまだ死にたくないので挙げたくありません(笑)。




つー訳でまー、オチも何も無いんですけど、あえて付けるとすれば「男爵はばっちょ先生が超好きなので、きっと『金剛番長』も18区くらい制覇した所で打ち切り喰らいそうだよねー。」とかそういう感じでしょうか。
もしくは17巻くらいで打ち切り。
(『ライジングインパクト』リスペクトで。)