主観と客観ってなんだろう?

 どうでもいい話ですが、私、デスノートがもの凄く嫌いでありまして。
 とはいえ、別に面白くないとか、客観的に見て作品としての欠点が指摘できる、というわけでもなく、ただLとキラのキャラが死ぬほど嫌いだというだけの理由なんですが(金持ちでイケメンで東大で運動神経抜群という所も含めて)。
 あと、本気なのか釣りなのか知りませんが、2chや画像掲示板その他で

「キラは究極の必要悪だと思う」

とかそういう事を熱く語っている奴が妙に目に付くのが不気味で仕方がないってのもあるかもしれません。

 あれは支配や社会統制の一手段としてはひょっとしたらありかもしれないですけど、正義と言うにはちょっとバイアスがかかりすぎな気がするので。
 まあそれは本当にどうでもいい話ですが。


 なんて事を思いつつふと考えたのは、

「(本当の客観なんて物があるのかは置いておいて)客観的には良い作品なんだけど、どうしても好きになれない、もしくはその逆で、客観的には駄目なんだけど(以下略)という状況は何で発生するのか?」

という事。


 とりあえず、こういう状況が起こりうる理由としては

・キャラが気にくわない
・ストーリーの展開の仕方が趣味じゃない(ハッピーエンドじゃないとか)

などのパターンがぱっと思いつくわけですけど、個人的にでかいんじゃないかと思うのは、(ブランド・会社・開発チーム等に一つの人格的な物を見る幻想も含めて)作品から透けて見える作者の人格が気にくわねーというパターン。
 例えば、作品の中でのテーマの提示の仕方が高圧的でムカツクとか、お前等低能はこういうキャラで萌えるんだろよさあ騙されやがれ、などと思っているのが見え透いている、とか。

 これは作り手の個性を読み取っているのか、それとも先入観とか思いこみなのか、はたまた相性の問題とかなのか、それは結局の所よく分からないですけど、正直、作品その他を読解するに当たって、客観的な出来とかよりもずっと重要な事じゃないかと思ったり。


 ついでにこれは、作品だけでなく、個人サイトとかブランドとか何にでも当てはまるんじゃないかと思うのですけど。



 あと、前回書いた「良い文章ってどんなものなんでしょ?」というのに八千歳さんが4月6日更新分で反応して下さっているのですが……こっちが全然更新してなかったせいでもうずいぶん下の方に追いやられちゃってますね。
 どうも申し訳ない。

 ついでに内容がめっちゃ真面目なせいもあって、正直、「全くその通りだと思います。大変勉強になりました。」としかコメントできないのも申し訳ない。

 いや本当にコメントしにくいんですよこれが。